中国雑技団は1950年に創立された中華雑技団が前身で、1953年に中国雑技団に改名されました。中華人民共和国成立後、周恩来総理自らの指導の下、中国政府が最初に設立した国家級の雑技演技団体であり、新中国を代表して初めて外国に派遣された芸術団体です。2006年には企業への体制改革を行い、中国雑技団有限公司として出発しました。2009年に北京演芸集団が設立され、中国雑技団は北京演芸集団傘下の代表的企業となっています。
中国雑技団は60年余りの発展を経て、優秀な雑技演技者、教師陣、国内一流レベルの演出、演技用器械の開発、舞台美術などの創作スタッフを多く擁しています。特に、北京市雑技学校と一体となった体制は、中国雑技団にとって持続可能な発展のシステムを形成しています。
中国雑技団は、「卓越を追求し、名作を創り上げる」をモットーに、中国雑技芸術の伝統を継承発展させ、数多くの芸術作品を創作してまいりました。1957年に中国雑技団が国際コンテストで初めて金賞を受賞して以来、国内外の主なコンテストにおいて、60個の金賞、8個の栄誉金賞を受賞。そのうち、マジック『移形幻影(いけいげんえい)――三変』、『翔(しょう)――ソフトワイヤー』、『俏花旦(しょうかたん)――ディアボロ』、『騰(とう)・韻(いん)――十三人頂碗(ちょうわん)』、『探夢(たんむ)――頂技(ちょうぎ)』、『聖闘(せいとう)――輪くぐり』、『攬夢擎天(らんむけいてん)――揺擺高拐(ようはいこうかい)』、『協奏・黒白狂想――男女技巧』の各演目により、2004年第28回、2013年第37回、2015年第39回モンテカルロ国際サーカスフェスティバル最高賞・ゴールデンクラウン賞を受賞しています。
近年、中国雑技団は、『SPLENDID・一品一三絶』、『雑技魅影(みえい)』、『李寧(り・ねい)魔法伝奇――魔幻之旅』、雑技音楽劇『GOODBYE UFO』、『天地宝蔵』、『ゴールデンクラウンの夢』、『哪吒(なた)』、『北京』など、芸術性、鑑賞性、エンターテインメント性が融合した作品を国内外で相継いで発表しています。
中国雑技団は、一般公演のほかに国や北京市の国際友好交流において重要な役目を担ってまいりました。今日に至るまで、国内各地のほか世界125の国と地域に訪問し、国内外で高い評価をいただいています。