民音では、今年も中国との文化交流を推進するため、天津市より天津歌舞劇院を招聘し、2005年9月16日を初日に、日本全国で公演を開催します。 ■文化の薫る都、天津 天津は北京の東南約140kmに位置し、北京、上海、重慶と並ぶ四大都市のひとつで、貿易と工業を中心産業とした大都市です。都市として初めて「天津」の名を冠した「天津衛」の設立から、昨年で600年を迎えました。また、京劇、昆劇、曲芸などの各地方劇の発祥地と言われ、文化と歴史のある都市でもあります。 ■中国のダイナミズムを感じる、新しい民族文化の潮流 21世紀を迎えて、民族文化は、音楽に関わる際のアイデンティティの基本として、 高い関心を集めています。 20世紀後半は、中国でも、ピアノやヴァイオリンといった西洋楽器の教室があちこちで開かれ、 香港や台湾のポップスも若者を中心に支持を受けました。しかし、中国人音楽家たちによる 西洋音楽活動が盛んになるにつれて、演奏技術だけでなく、「中国人としての演奏」を、演奏家 のみならず聴衆も求めるようになったのです。 現在、中国全土のほとんどの都市に民族音楽団体が存在するほどになっています。 中国の、伝統を大切にしつつ「新しい文化を生み出そう」という姿勢は、ダイナミックで圧巻です。 民族文化に、今、新しい芸術創造の潮流が起こりつつあります。 ■旬なアーティスト集団 天津歌舞劇院 中でも今回来日する天津歌舞劇院は、規模、レベルともに中国を代表する団体で、毎月の 定期公演のほか、海外公演も積極的に行っています。その活動範囲は、アジア圏内だけではなく、 アメリカやヨーロッパ諸国など広範囲に及び、中国の外交文化に大いに貢献しています。 伝統的な民族音楽を継承するだけでなく、現代にマッチした新しい民族音楽の創造にも 取り組んでいる、まさに旬なアーティスト集団です。 ■中国芸術の奥深さを堪能できるオリジナル作品「異彩流金」 今回の日本公演では「異彩流金」をテーマにしたオリジナルの新作が披露されます。中国の芸術の奥深さを堪能すべく、舞踊、音楽、舞台美術などに視覚効果を駆使したアートな表現がみどころです。 第一部は、漢や唐の時代の歴史絵巻がステージで再現されます。ゆったりと流れる歴史を豪華に表現した舞台は、まさに“アジアン・ビューティー”とたたえられる美しさです。第二部は、豊富で多彩な民間芸能と、躍動的な天津の風情を組み合わせたもので、豊かな民族文化を感じられる内容となっています。 つきましては、本公演にご注目くださり、皆様のご支援とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。 |
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