中国文化部（各国の文化省にあたる政府機関）直属の京劇院。
1955年に名優・梅蘭芳（メイ・ランファン）を初代院長として設立されました。
京劇史上に燦然と輝く李小春、袁世海、葉盛蘭、杜近芳などの名優たちを輩出してきまし、現在も優秀な芸術家を数多く擁する中国の誇る最高峰の京劇院です。
メンバーは総数役６００名で、その中には、国家一級演員をはじめ、梅蘭芳賞受賞者が多数在籍しています。今回の来日公演でも、主要なキャストに予定されています。
中国京劇院は国際文化交流を積極的に推進しており、これまでにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界40カ国を超える国々で公演を行っています。
1989年には、市川猿之助一座と日中合作合同出演の「リューオー」を東京・新橋演舞場で公演し大成功を収めています。
京劇の頂点に立つ中国京劇院による、珠玉の名作を揃えた本公演は、京劇ファンはもちろん、これまで馴染みのない方々にも京劇の楽しさを十二分に堪能していただけるまたとないチャンスです。
この機会をぜひお見逃しないよう！
国家一級俳優。戯劇家協会会員。中国文化部第二回“文化優秀演技賞”、第三回“梅花賞”、全国中青年京劇俳優テレビ大コンクールで最優秀演技賞などを受賞。中国国務院の特別手当待遇を有する。幼い頃から家庭の影響を受け、９歳で初舞台。1952年に中国戯曲学院入学、京劇俳優としての教育を受け、その後、名優の貫大元、茹富蘭、張雲渓、蓋叫天、李小春などに師事した。
生まれつき基礎素質が高く、舞台姿は抜群の存在感を湛え、その声は厚みと艶があり、歌は感情豊かで、セリフは明確で歯切れがよい。演技はきめ細やかで、立ち回りにも優れ、性格の違う役を見事に演じる。伝統の演目を継承しながらも、現代演目のアレンジにおいても活躍。
様々な演目の主役を演じ、広く観客からの支持を受けている。とりわけ、若い京劇ファンから好評を得ている。“舞台上で強烈な迫力があり、とても魅力的な俳優”といわれている。
アメリカ、ロシア、日本、ドイツ、カナダ、韓国、フィンランド及び香港、マカオ、台湾を歴訪し、公演や芸術祭などに参加している。
1989年、日本の歌舞伎俳優市川猿之助と共同制作による「リューオー」に出演し、高い評価を得て成功を収めた。
最近では、日中文化交流作品「坂本竜馬」の創作に携わり、京劇の演出と主役を担当。その優れた演技で文化部第二回“文化新劇目賞”と“優秀演技賞”を受賞した。